saqwertのブログ

気ままに生きています。

脱皮のための風邪

 残暑にやられ、それから2か月なにかに心身を蝕まれ、いま、11月も下旬。ズタズタだった体がここ2週間で回復の兆しを見せました。こころは、相も変わらず沈んいると言おうと思いましたが、かつて書いた自分の言葉を見返すと、考え方がずいぶん変わって余裕すら感じられます。自分もすこしは変わったかと思います。

 

 そんなころ、ゆっくりと時が過ぎていくのに落ち着いて過ごしていると、麩を食べようと手を伸ばしました。手を伸ばしたあたりから、鳥の目になって僕はボクを見ていました。机の上に置かれた麩を見て、のこりの味噌汁に入れてやろうと思いました。いりことピーマン、油揚げのうまみが溶け出した味噌汁の残りの一口を車麩にくれてやろうと、どうしてそんなことを思ったのでしょう。思い立ってこんな文章を書いているころには、麩はすいきれなかった味噌汁に浸かって僕を見上げているのでしょう。冷えた味噌汁に車麩はぶくぶくになってろくに顔も上げられないので、下にたたずむ雲に身を沈めます。(2023年11月23日)